ハワイ・オアフ島ホノルルにある日本語補習授業校

卒業生の声

2014年7月16日

レインボーを卒業して

平成19年度卒業生 森本ルイ

私はこの春レインボー学園を卒業しました。レインボー学園にはさくらの夏に入学しました。その時は、日本から引っ越したばかりで、日本語で友達と話せるレインボーが唯一の救いでした。でもやがてハワイにも慣れて、現地校の行事やお稽古などに積極的に参加するようになり、レインボーにくるための時間のコントロールが難しくなってきました。

でも私はレインボーをやめたいと思った事は一度もありませんでした。最初はレインボーの友達と会うのが楽しくて通っていました。レインボーに通っている者にしか理解できないつらさや楽しみをみんな共有していました。忙しいのは私一人じゃなかったのです。皆遊びの時間やほかの行事を犠牲にして頑張って通ってきていました。そのうち何人かの友達はスポーツや現地校の行事で忙しいと言う理由でやめていきました。私はその時、唯一の楽しみがなくなったと思って悲しみました。

けど驚くことに、友達がやめた後もレインボーはいつも通りでした。新しく転入してきた子達と友達になれたし、中学は想像してた以上に楽しかったです。休み時間だけではなく、授業も面白く、その上、三年間同じ先生達とずっと一緒なので、先生と生徒の間の絆も深まりました。

これは授業出席日数ギリギリで卒業した私でも言える事です。春には陸上、秋にはクロスカントリー、その上一年中フラダンスの練習や試合、発表などありました。その結果、レインボーは遅刻、早退の繰り返しでした。私はそれでも毎週ほんの少しの時間でも学校に頑張って通いました。その分勉強についていくのは大変でしたが、今思うとその努力の甲斐は十分あったと思います。

レインボーのおかげで大切な友達や仲間が出来、その上日本語を維持することも出来ました。どちらともレインボーに通い続けたおかげです。昔レインボーをやめた友達にレインボーの話をすると、皆うらやましそうにして、レインボーをやめなければ良かったと言います。

レインボーは日本語を勉強する場所です。けれど私や私の学年の仲間達にはレインボーはそれ以上の意味をもっていました。スポーツやフラ、それに現地校の宿題や行事と両立するのは難しかったけど、それでも私はレインボーに中学 3 年まで残って卒業して良かったと思っています。

皆さんも大変な事はたくさんあるでしょうけれど、卒業を目指して頑張ってください。
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